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080:呼ぶ声

こ こ ろ ゆ る す な …
 こ こ ろ ゆ る す な …
  こ こ ろ ゆ る す な …

髑髏、ものいう。

【080:呼ぶ声】

むかし、むかし。
2人の仲の良い大工が連れだって出稼ぎに行きました。
1人は真面目に働いてお金を貯めましたが、もう1人は怠けていたので何も残りませんでした。
そこで一緒に帰る途中、怠け者の大工は峠で友を殺して金を奪い、1人で帰ってしまいました。
翌年、また怠け者の大工がその峠を通ると、とても綺麗な声が聞こえて来ました。

「心許すな濃い友達に、小夜の中山忘れたか」

歌うように、呼ぶように、綺麗な声が聞こえてきます。
怠け者の大工が探してみると、自分が殺した男の骸骨が転がっています。
綺麗な声の持ち主はこの骸骨だったのでした。
そこで怠け者の大工はこの骸骨を持ち歩き、歌を歌わせて金儲けをしました。

ある日、歌う骸骨の噂を聞いた殿様が怠け者の大工を呼びました。

「骸骨が歌えば褒美をやる。歌わなければお前の首を斬る」

と殿様は怠け者の大工に申し付けます。
怠け者の大工は応じますが、骸骨は一言も歌いません。
そこで怠け者の大工は首を斬られて死んでしまいました。
敵を取られて死んでしまいました。

END.
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