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HOME>100のお題その1

081:退屈

退屈なら、世界を翻弄させてみようじゃないか。
地獄だって、なんだって。
怖いものなど何も無い。

【081:退屈】

むかしむかしのことだった。

この仕事にも飽きた。
毎日毎日同じ事の繰り返しで、今ではもう仕事が大嫌いになってしまった。

そんな歯医者と山伏と軽業師がいました。
3人はこの世で遊ぶ事にも飽きてしまい、一緒に地獄へ遊びにいくことにしました。
ですが、すぐに見つかって閻魔様の前に引きずり出され。
閻魔様は怖い顔つきで3人に問いました。

「地獄へ何をしに来たのだ?」

「はい、見物に」

その言葉を聞いた閻魔様は激怒し、手下の鬼達に3人を剣山地獄へと連れていくよう命じます。
ところが剣山地獄へ来ると、軽業師は医者と山伏を自分の方に乗せて剣の刃の先をひょいひょいと渡り登って行ってしまいました。

「いやあ、いい眺めだな!!」

「遠くまで見渡せるぞ」

と3人は大騒ぎ。
閻魔様はまた怒ってしまい、今度は3人を血の池熱湯地獄へと連れて行かせます。
すると、山伏が祈祷をしてお湯をぬるくしてしまいました。

「いやあ、いい湯だ」

「丁度いい湯加減だな」

「しばらく浸かってのんびりするのも悪くないなぁ」

などと3人は言ってなかなか湯から出てこようとはしません。
閻魔様はますます怒ってしまい、鬼達に3人を食ってしまえと命じました。
今度は歯医者が、鬼の歯を根こそぎ抜いてしまったので、鬼達は3人を食うことができなくなってしまいました。
閻魔様はすっかり困ってしまい、3人を地獄から元の世界へと送り返してしまったそうな。

「楽しかったな」

「もう少しゆっくりしていたかったなぁ」

「いい退屈しのぎになった」

と3人は喜んだとさ。


END.
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