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HOME>100のお題その1

009:細胞

時々自分の身体が遺伝子単位で嫌になる。
何でこんな身体に生まれてきてしまったんだろう。
背後から影が差し迫る。
瞬間、彼女はありったけの力で敵をねじ伏せた。

「はぁ…疲れた」

だが休む暇など与えられない。
敵は大勢いるのだから。

「おい、休んでる暇は無いぞ!!」

姉からの叱咤。

「分かってるわよぉっ!!」

彼女はそう言いながら襲い掛かってくる敵にアッパーカットを喰らわす。
続いて、敵に馬乗りになるとニーオンザベリーの体勢でパンチの雨を降らせる。

ずっと戦い続けてきた。
もうかれこれ何年も、飲まず食わずで一睡もせずに敵と戦い続けている。
それは宿命というか運命と言うか…

「あーもう嫌っ!!」

「サボるなよ馬鹿!」

「何で私は白血球なのよぅ!」

「仕方ないだろ! 私達白血球は戦うのが宿命なんだから!!」

「今度生まれ変わったら赤血球になりた~い!!」

彼女、白血球の悲痛な叫びが血管中に轟いたのは言うまでも無い。

END.
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コメント

No title
不眠不休で戦うなんてカッコイイ彼女はいったい・・・!
って白血球かーい☆
むっちゃ好きですこの一連の小説。いつも楽しみにしておりますですよ~~♪
No title
『細胞』という題名で小説を書く…
はい、既に自分の首絞めてます。
細胞から連想すると何故か『白血球』という単語が出たので今回こんな感じで勘弁して下さいお代官様(何がだよ)

ちなみにまだ目次作ってないので(というか最後に作る予定です)ここでこっそりと先行発表してみる。

オンライン作家に100のお題
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8384/odai.html

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