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HOME>100のお題その2

023:つま先

ただし魔法はつま先から出る。

【023:つま先】いいか、15歳過ぎても未だ宇宙人や未来人や異世界人や超能力者、果てはゲームの世界や超常現象やUFOやUMAや忍者や侍や幽霊や妖怪を心の底から信じている若者どもよ。
この世界、特に日本ではそんなものはないと断言しておこう。
そんなものはただの厨二病かプラズマかサイコ野郎か精神病院寸前のイカレポンチだ、それで全て説明できる。
いいか、俺は非現実的なことは一切合切信じない。
いや、実の所心の奥底ではほんの僅かに信じているのかもしれなかった。
だが断言しておこう、そんなものはない…と。
そう、ホニャ宮ハルヒの憂鬱みたいな世界は架空だ虚構だフィクションだ。
ツンデレわがまま奇妙奇天烈な超美少女なんて居ないし、ロリロリ萌え巨乳な上級生なんて居ないし、無表情文学宇宙人少女なんて居ないし、薄ら笑い超能力者なんて居ない。
そして俺はジョンでもキョンでもない。
俺は現実的な世界で現実な日常生活を送る、15歳のただの少年だ。
そう、さっきまでごくごく普通の中学生だったさ!!
なんっで!!

「何だって俺はァァァァ!?こんな化け物に追われてんだァァ!?」

ずるずるうじゅる。
顔面は血液でただれ血走った3つの目、鋭い牙にだらりと垂れた舌。
腕は4本あり、1本は武器、もう1本には血が滴る巨人の首、残りの2本は上に掲げられている。
黒い肌の身体には虎の皮を衣服がわりに身につけ、頭蓋骨のネックレス、切断された腕を垂らした帯がアクセサリー。
正直どれだけ心臓が鋼で出来ててもおしっこチビると思う。
というかちょっとちびった。
なにこれなんだこれ。

「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

女の子のような悲鳴が思わず俺の口からこぼれた。
いや、だってしょうがないだろう?
今の今まで俺はこんな怪物が実在するなんて思ってなかったんだから。

「怪物じゃねーです、はい。負の思念から生まれた黒き者、カーリーすなぁ」

「あ?」

逃げ惑う俺の前に突然、不思議な格好の少女が現れた。
えーと、ほら、アレだよ。
あれあれ。
この頃流行りの女の子。
魔法少女ほにゃ☆マギカのピンクの衣装の女の子。
アカン、これ頭イカレポンチ系厨二病女子やでぇ…!
前門の怪物、後門の魔法少女。
いや、位置関係的には前門の魔法少女、後門の怪物だけども。

「肛門とかお下品すなぁ…」

頭イカレポンチ系女子はけっけっけっとけったいに笑い声を上げる。
アカン、これ危ないお薬やってる系やでぇ…!

「そ っ ち じ ゃ ね ぇ !!早く逃げろォ!!」

関西人よろしくとばかりにツッコみつつ、俺は全速力で頭イカレポンチ(略してポンチ)の手を引く。

「おおう…最近の中学生は大胆すなぁ…」

「好きでやってるんじゃねぇよ!!お前、あの怪物見ておしっ…もとい驚かねぇのかよ!!」

「でーじょーぶーだぁー」

「ああ!?」

ポンチはけっけっけと笑いつつ、怪物に向かってファイティングポーズを取る。

「はぁ!?お前まさか戦う気か!?」

「でーじょーぶーだぁー。アチシ魔法少女ですよ?」

「んで、オチは『あたしってホント馬鹿』とか言いながらマミられるんだろ、分かります!!」

「黙らっしゃ~い。まあ、見てなって」

「はぁぁ!?」

「少年よ、アチシ思うんだけど、曜日によって感じるイメージってそれぞれ異なる気がするのよね」

「何でここでホニャ宮ハルヒネタなの!?馬鹿なの!?死ぬの!?」

「聞け、少年。色で言うと月曜は黄色、火曜が赤で水曜が青で木曜が緑」

「で、金曜は金色で日曜は白とか言うんだろ!?だから何故この切迫した場面でそのセリフが出てくるんだ!?」

「わかってるなら話は早い。少年よ、カレンダーを抱け」

「大志を抱けの間違いだろ!?大志を抱いてあの怪物を処理できるのか!?否、出来るはずがない!!」

「少年、今日は何曜日だね?」

「平成の日本標準で言うと火曜日だ!!サスペンス劇場だ!!」

…とか言ってる間に化物はジリジリと俺(とポンチ)に近付いて来る。
どこからどう見ても友好的とは言えない。
お前の内蔵食い散らかしてやろうかぁ!!そしてあわよくばセッ…じゃなくて蝋人形にしてやろうかぁ!!と目が物語っている。
こ れ は ヤ バ イ 。

「Yes,FireStorm!!」

それから何が起きたのかは分からなかった。
いや、正確には俺の脳味噌の理解度の処理が追いついてなかったのだ。
PCで言えばメモリ不足。
化物は何故か火災に見舞われていた。
カチカチ山のタヌキも真っ青である。

「わ」

「どうした、少年。口を開けているとアホみたいに見えるっすなぁ」

「わけがわからないよ…!」

「ですよねーw」

魔法少女の足のつま先から火っていうかもはや炎が出て怪物を燃やし尽くした。
現状を一言で言うと大体そんな感じだった。
ギャグマンガもびっくりである。
俺はその場にへたり込んだ。

「はじめまして、あちし、ミカエルっていうんすなぁ」

「天使のような悪魔の笑顔や…」

こんなミカエルいてたまるか。

「いや、実は宗教上の理由で魔法に制限がかかってしまいまして」

「お前の事情は訊いてない」

「月曜は雷魔法、火曜日は火炎魔法、水曜日は氷魔法で、木曜日は風魔法…といった風に曜日によって使える魔法が異なるんすなぁ」

「き、金曜日以降は…?」

「それは君が善人で居たいなら訊かないほうがいい。日本銀行券をだな…こう、バリバリッ」

「やめて!!」

「…とか、ちんkを」

「やめてったら!!」

「…というBL展開に持ち込むことができるんすなぁ」

いいか、15歳過ぎても未だ宇宙人や未来人や異世界人や超能力者、果てはゲームの世界や超常現象やUFOやUMAや忍者や侍や幽霊や妖怪を心の底から信じている若者どもよ。
この世界、特に日本ではそんなものはないと断言しておこう。
そんなものはただの厨二病かプラズマかサイコ野郎か精神病院寸前のイカレポンチだ、それで全て説明できる。
いいか、俺は非現実的なことは一切合切信じない。
信じないんだってば!!

END.
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ただし魔法はつま先から出る。【023:つま先】

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