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頭に柿の木




【001:頭に柿の木】

主に宮城県で語られている話。
東北地方に広く分布。


床屋が誤って男の頭に傷をつけてしまい、そこに柿の種が入り込んでしまったそうな。
それがやがて芽を出し、どんどん大きくなり、男の頭には大きな柿の木が生えてしまいます。
柿の木には柿の実がいっぱいなり、男は町に出て柿を売り歩き大儲け。
ところが次に床屋へ行くと、柿の木をバッサリ切られてしまいました。
がっかりして布団をかぶって寝ていると、柿の木の切り株からキノコが生えてきて、男の頭はキノコでいっぱいです。
町に出てキノコを売り歩くと、すぐに売り切れてしまいました。
しかし、他のキノコ売りが妬んで、男の寝ている内に切り株を掘り出してしまい、頭にぽっかり穴が開いてしまいました。
男ががっかりしながらとぼとぼと家へ帰る途中、雨が降ってその穴に水がたまって池になり、やがて鯉が泳ぎ出します。
男はまたまた町で鯉を売り歩きます。
この頭の池が殿様の目にとまり、男は釣りの相手としてお城で暮らしましたとさ。

【Liner notes】
頭に柿の木が生える原因は、誤って種を飲む・柿の木を揺さぶり種が頭にひっつく・柿の種をぶつけられるなど実に様々。
また、柿の代わりにミカン・サクランボ・栃の実など、その地方で親しまれている木が題材になるようだ。
柿の木の跡には、田や畑ができて一生安泰に暮らした…というパターンも存在する。
最後は幸せに終わる話がほとんどだが、頭の池に朝晩ひっきりなしに子供が釣りに来たり夜は夜で船を出して投網を打ったりしてうるさくてたまらないと男は頭の池に自分で身を投げて死んでしまうというバッドエンドの珍しいものも。
これは、落語「あたま山」としても語られている。
これらと似た話は、『徒然草』第45段「堀池僧正」にも見られる。
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