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HOME>100のお題その1

016:居留守

居留守をしただけで何でこんな目に遭ってしまったのだろう。
女子大生の小夜子は途方に暮れていた。
小夜子は1人暮らしでアパートに住んでいる。
大学から帰って来てテレビを見ていたら、ピンポーンとチャイムが鳴った。
どうせ宗教や新聞の勧誘だろうと思って小夜子はテレビの音を消し、静かに居留守を決め込んでいた。
ガタガタッ、ガチャ。
閉めてあったはずの鍵が何者かの手によって開錠される。
怖くなった小夜子はそばにあった木刀を握り締めた。

さて、こんな都市伝説は聞いた事はないだろうか?

【謎のシール】
その日の夕方、Aさんがアパートに帰るとおかしなことに気づいた。
注意してみないとわからないくらいの小さいシールが自分の部屋の表札に貼られている。
自分で貼った覚えもない。もしかしたらセールスマンか近所の子供のいたずらなのかもしれない。
Aさんはシールを剥がすと何の気なしに向かいの部屋の表札に貼った。
数日後、Aさんが帰宅するとアパートの周りが騒がしい。
パトカーも来ている。
Aさんの階。
それも向かいの部屋から警察関係者が出入りしている。
同じ階の親しい人を見つけたので事情を聞いてみると、どうやらAさんの向かいの部屋の主婦が強盗と鉢合わせてしまって包丁で刺されてしまい予断を許さない状況だという。
強盗が警察に取り押さえられるときに
「くそっ!昼間はいないはずなのに!」
と、捨て台詞を吐いたという。

小夜子は自分の部屋にシールが張られたのではないかと一瞬思った。
ドアを開けて入ってきたのは見知らぬ男性。
強盗だと確信した小夜子は、その男めがけて思い切り木刀を振り下ろした。
結果。
ピクリとも動かなくなった。
小夜子は受話器を取ると、こう言ったのだった。

「もしもし、警察ですか。 人を殺してしまいました」

と。
死んだ男性は本当に強盗だったのかどうかは永遠に謎のままである。

END.
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