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ウインド・オブ・ハリス 1



*この物語はフィクションです。

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夏だというのに、
熱い紅茶を飲んでいた。
『ウインド・オブ・ハリス』という名のセイロンティー。
少し、匂いはきついが、嫌いという訳ではない。
むしろ、この甘ったるい匂いが部屋中に漂うのが好きだった。

「うん、美味しい」

彼女、Tia(ティア)は紅茶の葉が詰まった小さな袋を見つめながら言う。
Tia(ティア)は暇さえあれば、こうして紅茶を飲む程の無類の紅茶好きである。
確か、この紅茶はLin(リン)という名の店で買った。
その店は色とりどりの石と、茶を扱う綺麗な店だった。

「でも」

Tia(ティア)はふと白いカップの中の液体を見つめて呟く。
紅茶の種類に関する事はすぐに浮かんでくるが、どうしても、

「思い出せない」

彼女は何故自分がこうして紅茶を飲んでいるのか思い出せないでいた。

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