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(Navy)Blue? 3




*この物語はフィクションです。


気付けば俺の目の前に、スーツ姿の死神がいた。

「初めまして」

死神は無表情で言う。

「俺は死んだのか」

「ああ」

短いやりとり。

「あなたは誰ですか?」

「僕の名前はSift(シフト)。
魂の案内人。
人間は『死を司る神』、または『死神』と呼ぶね」

スーツ姿の死神は、淡々とした口調で自己紹介をする。
不思議と違和感は無く、何故か俺はすんなりと死神の存在を信じた。

「さて、君が死んだのは…」

「他人(ひと)を一人、殺した。
その罪の重さに耐えきれなくて、俺は自分を殺した」

Sift(シフト)の言葉を遮り、俺は言う。

「僕と同じ、大変稀なケースだね」

「同じ?」

「うん、僕も他人を一人殺して、自殺した人間なんだ」

「へぇ」

「そういった人間は、魂すら消滅するしか無い。
ただひとつの方法を除いてはね」

「消滅…!?」

「そう、生まれ変わる事も出来ないし、天国や地獄にも行けない。
幽霊になって永遠にさまよう事すら出来ないんだ。
君という存在は存在しなくなる」

「そんな…」

「だけど、ただひとつの方法を選べば、君の存在は消されなくて済むんだ」

スーツ姿の死神は、やはり無表情で言う。

「君は死神になれるかい?
冷酷で冷徹で誰よりも残酷な、冥府の神に」
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