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HOME>100のお題その1

022:スケープゴート

スケープゴート【scapegoat】
1 古代ユダヤで、年に一度人々の罪を負って荒野に放たれたヤギ。贖罪(しょくざい)のヤギ。
2 責任を転嫁するための身代わり。不満や憎悪を他にそらすための身代わり。

俺と彼は双子『だった』。
だけど彼は俺が生まれてすぐに死んだ。
そうして俺は1人になった。
天涯孤独の野良猫になった。

彼は透き通るような白色だった。
俺は濁った黒色だった。
黒猫は悪魔の手先だと
大人に、子供に罵られ、石を投げられた。

嗚呼、神様。
何故俺は黒猫なんだろう。
嗚呼、神様。
どうして彼は死んでしまったんだろう。
彼は生きて、俺が死ねばよかったのに。

俺が雨上がりの空を見上げながらそう独白していると、池の岩陰から蛙が出てきて言う。

「姿形が気味悪いからと人間は俺達を忌み嫌う。 仕方がないさ、俺達はスケープゴートなのだから」

「仕方がないなんて都合のいい話があるものか。 人間は勝手過ぎる…」

END.
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