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人喰い




【人喰い】

作者不詳。
地域不明。


昔馴染みの話。

昔、仕事で東南アジアの山に籠もっていた時のことらしい。
不思議な足音に後をつけられたのだという。
背後からしつこく付いてくるのだが、音はすれども人の姿などどこにも見えない。
気持ち悪いと思いながらもどうすることも出来ず、放っておくことにした。

街に下りてから、現地の友人にこの話をしてみた。
「人食いにつけられたね」と、そう言われたのだという。

聞いてみると、かつてその山に棲んでいた部族は、人を食べる習慣を持っていたらしい。
人間を食べると、その強さが食べた者に移るという信仰を持っていたらしく、そのため主に健康的な男性が餌食にされていたそうだ。

「日本から来た兵隊も、結構食べられたって話を聞いたよ。でも終にはアメリカ兵まで食っちまったんで、報復で村落ごと焼き滅ぼされたんだと。だから今現在、奴らはもう足音しか出せないっていう話さ。実体が無いのだから、そう危なくもないだろう」

「その後も二回ほど足音につけられたけど、確かに別に害はなかったな。気持ち悪いことに代わりはなかったけどね」

彼はそう言って苦笑した。
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