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修禅寺物語




【修禅寺物語】


【修禅寺物語 原典(第一場 夜叉王住居)】
登場人物:面造師夜叉王

夜叉「その期日は申し上げられませぬ。左にのみを持ち、右に槌(つち)を持てば、面はたやすくなるものとおぼしめすか。家を造り、塔を組む、番匠(ばんしょう)なんどとはこと変わりて、これは生なき粗木を削り、男女・天人・夜叉・羅刹、ありとあらゆる善悪邪生の魂を打ち込む面造り。
五体にみなぎる精力(しょうりき)が、両の腕(かいな)に自ずから集まるとき、わが魂は流るごとく、彼に通いて、初めて面を造れまする。ただし、そのときは半月ののちか、一月ののちか、あるいは一年、二年ののちか、われながらしかとはわかりませぬ」

【修禅寺物語 修繕寺物語Ver.(第一場 娘の部屋)】
登場人物:おしゃれ娘

娘「その期日は申し上げられませぬ。左にルージュを持ち、右にパフを持てば、顔はたやすくなるものとおぼしめすか。壁を塗る左官なんぞとはこと変わりて、これはしょうなきオタフクをぬりたくり、ありとあらゆる男の魂をとろかすつもりの顔作り。五体にみなぎる精力が、両の腕に自ずと集まるとき、初めて顔は作られまする。ただし、その時は半時間後か、一時間後か、あるいは二時間、三時間後か、われながらしかとはわかりませぬ」



【修禅寺物語 原典(第二場 桂川の辺)】
登場人物:源左金吾頼家、夜叉王娘 桂

頼家「おお月が出た。川原づたいによるゆけば、すすきにまじる芦(あし)の根に、水の声、虫の声、山家(やまが)の秋はまた一入(ひとしお)の風情じゃのう」

桂「なれてはさほどにも覚えませぬが、鎌倉山の星月夜とはまた変わって、伊豆の山家の秋の夜は、さぞお淋しゅうござりましょう」

頼家「鎌倉は天下の覇府、大小名の武家小路、甍(いらか)を並べて綺羅(きら)を競えど、それはうわべの栄にて、裏は恐ろしき罪の巷、悪魔の巣ぞ。人間の住むべきところでない。鎌倉などへは夢も通わぬ」

【修禅寺物語 リーマンVer.(第二場 飲み屋)】
登場人物:源頼家(安サラリーマン)、桂(飲み屋の女給)

頼家「おお、月給が出た。ガードづたいに夜行けば、小唄にまじるジャズの音に、女たちの声、客引きの声、盛り場の夜はまたひとしおの風情じゃのう」

桂「盛り場のにぎやかさとはまた変わって、御前様の家の夜はさぞお寂しゅうござりましょう」

頼家「わが家は都営のアパート、大同小異の安サラリーマン、おしめを並べ干して競えども、裏は恐ろしき悪魔、山の神の巣だ。人間の住むべきところではない。わが家などへは夢にも帰らぬ」
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