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HOME>100のお題その1

042:高速道路

えー、おほんおほん。
この物語はふぃくしょんです。
良い子悪い子普通の子も、交通ルールを守って車の運転をしましょう。
面倒くさがらずに方向指示器はきっちりつけましょう。
以上、注意事項終わり。

Drift走り屋er 番外編

【042:高速道路】

大阪環状線を一回り。
相良 走一(さがら そういち)は愛車のミラジーノを運転していた。

「やれやれ、なんで俺がこんな目に…」

走一は苦虫を噛み潰したような表情でひとりごちる。
事の発端は健二。
走一の携帯に健二から電話がかかってきたのである。

『悪い、走一。ちょっと迎えに来てくれ』

「は?」

『いや、俺の車が故障しちまってさぁ』

「…健二、一応訊くけどお前今何処にいるんだよ」

『大阪環状線。高速道路でエンジンがトラブっちゃった』

「アホか!お前はアホか!!」

『アホとは何だよ!これは不可抗力だろ!?』

「あー…分かった。今すぐ行くから首洗って待ってろアホ健二!!」

『それ借金取りとかのセリフだよね?ミナミの帝…』

「うるせぇ」

『あ、走一』

「何」

『牽引用のロープ忘れないでくれよな』

「そのロープでお前の首絞めに行くから大人しく体育座りでもして待ってろ!!」

走一は雑な手つきで携帯の終話ボタンを押して電話を切った。
以上、回想終わり。

「絶望した!なんだかんだ言って健二の言う事聞いちゃう自分に絶望したー!!」

走一はひとしきり絶望先生になりきると、健二のいる堂島まで向かう。
左車線を走る走一の車の後ろに、黒いパッソが一台。
黒いパッソは右車線に車線変更して走一の車を追い越す。
瞬間、

「うおぉ!?」

突然方向指示器もつけずに走一の車の前に割り込む車、パッソ。
慌てて減速、ブレーキを踏む。
何とか追突だけは免れたが、走一の中の何かがはじけた。
頭パーン。

「…の野郎!!」

走一はハンズフリーで健二に電話をかける。

『走一か?今どのあたりに…』

「健二、悪い。もう1時間ぐらい時間掛かりそうだ」

『え?おい待て待て待て』

「大阪環状線まで来たんだけどな、ちょいとひっさしぶりにカチンときてな」

『走一、もう少し落ち着いて状況を説明してくれないか』

「方向指示器もつけずに割り込む黒パッソ堺ナンバー504 か88-88、俺あばばば急ブレーキ、危うく追突事故、俺マジギレ。以上です」

『走一君、とりあえず落ち着こう、な?』

「俺は十分落ち着いていますよ。ただいい加減な運転をする奴には俺と一緒に地獄の首都高バトルをしてもらおうと思いましてね」

『走一、敬語になってるという事は…本気で怒ってるよな…?』

「何言ってるんですか健二君。俺は元々こういった話し方が標準装備ですよ?」

『お願いやめてー…』

「却下します」

走一は一方的に通話を打ち切ると、アクセルを一気に踏み込んだ。


……その日、大阪環状線で神戸ナンバーのミラジーノが堺ナンバーの黒パッソを追い掛け回して時速200kmオーバーで走り抜けたという噂が大阪中に駆け回った。
ちなみに健二は1時間外で待ちぼうけを喰らいましたとさ。
めでたくないめでたくない。

END.
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